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【参考】ととのえましょう法定帳簿/出雲労働基準監督署

労働基準法では労働者を雇用する事業者に対して
①労働者名簿 ②賃金台帳 ③出勤簿 ④年次有給休暇取得管理簿を

法定帳簿として整備し“3年間保存”を義務付けています
※規定に違反した場合には罰則が適用されることがあります

Attendance Record
-出勤簿(労働時間を記録した帳簿)-

法条文には明記されていない隠れ帳簿

・厚労省のガイドラインで「労働関係に関する重要な書類」と明記

・記載項目は、氏名、出勤日、出勤日毎の始業・終業時間、休憩時間、残業時間など

よくある指導事項について

✓保存年限未了の出勤日を廃棄してしまっている(保存義務違反)
　出勤簿を必要とする業務が完結した日から起算して
　 “3年間の保存”が必要

✓ 押印など出退勤の確認のみで、始業・終業時間が
　 記録されていない

✓ 中抜けを認めている場合や随時休憩を取得させている場合に　
　 休憩時間の記載がない

Employee Register
-労働者名簿-

旧工場法時代から存在する古参の帳簿

・事業場ごと/労働者ごとに作成する必要あり

・必須記載項目は氏名、生年月日、履歴、性別、住所、従事する業務、雇入年月日、退職年月日など

よくある指導事項について

✓ 退職者の労働者名簿を廃棄してしまっている(保存義務違反)
　退職の日から起算して”3年間の保存”が必要

✓ 退職者の名簿に退職年月日や退職事由を記載していない

✓ 名簿に履歴が記載されていない

✓ 名簿に本籍が記載されたままとなっている
　(平成9年法改正で必須項目から削除)

Payroll Ledger
-賃金台帳-

賃金計算の基となる基本帳簿

・事業場ごとに作成する必要あり

・必須記載項目は、氏名│性別│賃金計算期間│
　労働日数│労働時間数(深夜/休日/残業時間を含む) │
　基本給及び手当額│賃金控除額など

よくある指導事項について

✓ 保存年限未了の賃金台帳を廃棄してしまっている(保存義務違反)
　最後の記入の日から起算して”3年間の保存”が必要

✓ 労働時間数、残業時間数、深夜労働時間数などの記載がない　　　

✓ 台帳に性別が記載されていない

✓ 事務委託した会社や社会保険労務士に台帳を預けており、すぐに確認できない

Annual Paid Leave Management Record
-年次有給休暇管理簿-

平成31年4月から追加された新入り帳簿

・労働者ごとに作成する必要はあるが、管理簿の様式は任意のもので可

・必須記載項目は、取得日｜付与日｜日数

・登場してから日が浅いため知名度はまだまだ低い

よくある指導事項について

✓ 作成義務を知らないため未作成である

✓ 年次有給休暇の付与日(＝基準日)と付与日数の記載がされていない

✓ 具体的な取得日が記載されていない